介護用のおむつが必要になり

人は身体的に成長し、成熟するとやがて衰えていくのは
自然の流れで、膀胱や内臓を支える骨盤底に、
大きな負担をかけています。
加齢とともに失禁することが増えるのは、
この骨盤底の衰えも一つの原因となっています。
失禁は誰にでも起こる自然な衰退の現象ですから、
高齢者の排泄障害をさりげなくケアすることが大切です。
自立した日常生活を送る上で、排泄のコントロールは
大変重要なもので、排泄の支援をすることは、
生活全般の支援にもつながります。
もし介護用おむつが必要になった場合でも、
トイレへ誘導して自分で排せつできる状態を作っていくことも
大事なことです。
便座に座ることなく寝たままおむつに排泄するのは、
高齢者にとって苦痛となり、人間らしさまで失ってしまいます。
医師の健康管理のもと、障害の進行に合わせた
段階的なケアが必要となります。